貞操観念
日本の歴史、とくに戦国時代と江戸時代の事について色々と、本を読んだりネットで調べたりするのが大好きな私
もちろん、神社やお城、お城跡なんかを訪ねるのも
で、ちょっと前から気になってはいたのだけれど、女優さんが女優さんなだけにあんまり観たくないなぁと気が引けて、ためらっていた「花宵道中」
・・・安達祐実ちゃんなんだもの、私にしてみたら可愛らしい永遠の子役、とは言え、あんまり年齢も変わらないのだけど、何というか、ご本人からしたら女優としての幅も広がるし大きな飛躍なのだろうけど、この人の濡れ場なんてものは私は観たらいけない気がして
だから小説にしようと思っていたのだけどね、今日偶然、スマホで漫画でこの作品を読めるアプリを見つけてしまって、つい読んじゃったのだけど・・・
滅多に漫画なんて読まない私、それがなかなかハマってしまって
「太夫」や「花魁」等、色々年代や階級によって呼び方もあるけれど、ここでは全部ひっくるめて「遊女」もしくは「彼女達」とさせて頂きますが
まぁ、本当に尊敬に値するよね、よく「成人式や浴衣を売春婦の恰好で着ている」と批判があるけれど、もちろん私も成人式や浴衣を花魁風に着こなすのは大反対、だけどそれは、彼女達が「売春婦だから」では決してない
だって彼女達は「売られた」んだもの、巨大な廓地域に閉じ込められて、逃げたくても逃げられない、万が一失敗でもすれば、死に値するほどの折檻が待っていて、かと言ってそのまま働いていたところで、病気や妊娠で命を落とす可能性が高い
それでも、彼女達は働きます、生きる為に
誰にも負けない様に教養を身に付け芸に励み、自分を磨いて、年季が終えるその日、もしくは誰かに水揚げされる日まで、努力する
そんな彼女達を「売春婦」と呼ぶのは絶対に違うよね、位が高くなれば誰のお相手でもするわけでもないんだし、そうなりたくて努力している
まぁ明治初期くらいかららしいのだけれどね、日本人の「貞操観念」なんていう感覚は
それ以前は、人によりけりだったみたいなのだけど
だけど同じ女性として、私なら耐えられない、好きでもない男性に体を許すなんて
そしてそれが、来る日も来る日も、何年も続く
恋でもしてしまったら尚更ツライよね、そして実際、恋愛している遊女達はよくいた様で
そして漫画を読み終わった後にネットで彼女達について調べようと検索してみたら、当時の写真を見る事ができたのだけど、本当に普通の娘さんたち
今はもちろん亡くなっておられるのだろうけど、その写真達を見ていたら、ああ、この人達は本当に生きていて、日々を懸命に、日本の歴史を作っていたんだなと
ちなみに彼女達の平均寿命は24歳という事、やっぱり病気に倒れたり無茶な堕胎、中には自殺する方もおられた様で、かなりの短命
悲しくなってしまった、そして自分が恵まれているのだという事を改めて、実感
輪廻転生が本当にあるのだとしたら、彼女達は幸せな女性としての人生を、生きてもらいたい
かくいう私は、風俗はまぁ、理由次第、浮気や、ましてや不倫なんてする女はには嫌悪感を感じる、「女の貞操観念」にはけっこう厳しい感覚を持っているのだけれど
前世で何かあったのかもね、貞操がなくて命を落とす様な、そんな女だったのかも知れない